Sanctus
冒頭の共通音型では Sanctus が2回歌われ、"Regina" のカントゥス・フィルムスと共に4声で進行した後、アルトとバスの2声に続いてソプラノが入り、再び "Ave Regina caelorum" がテノールに現れ、4声で進行する。途中、上3声にフォーブルドン的な動きが聞こえる。
Pleni sunt caeli
上2声の模倣で始まる。Pleni sunt caeli はアルトが先導し、et terra はソプラノが先導する。gloria tua はバスから入り、テノールがカントゥス・フィルムス "Salve radix" を受け持ち、ソプラノ、アルトの順に自由な音型で入り、4声で進行して終る。終止はアルトの動きを伴う通常型。
Osanna (1)
"Gaude gloriosa" をカントゥス・フィルムスとし、4声で一斉に始まり Osanna を歌う。in excelsis は、アルトとソプラノの模倣から、ソプラノ、テノール、アルト、バスと "Regina" のモティーフが受け渡された後、ランディーニ終止する。
Benedictus
上2声曲。Benedictus は5度下の模倣、qui venit は同度からオクターヴの模倣、in nomine は2分割のまま、domine は3分割となってそれぞれ自由に展開する。
Osanna (2)
"Vale valde" をカントゥス・フィルムスとし、4声で一斉に始まり Osanna を歌って小休止する。in excelsis の in の部分は4声で進行するが、excelsis は各パート "Regina" のモティーフの受け渡しで進み、ランディーニ終止に至る。