犬張子、といっても現物をご存じの方は少ないかも知れませんが、ともかくそのイヌハリコそっくりのルックスなんですよ。また、声質が或種の犬によく似てるとか、同時期にニャンニャンというアダ名を持つピアノの旨いメンバーがいたとか、色々な条件が重なって定着してます。

　本名、猪原龍吉。アダ名もろとも三種類の動物を兼ね備えているという傑物。慶応義塾大学ワグネルソサエティ出身。故郷広島で コール・アルス・アンティカ主催。

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コール・アルス・アンティカ & 猪原龍吉

1967年、創設された室内合唱団で、今年で28年目を迎える。創立以来、一貫して中世・ルネサンスの合唱作品のみを取り上げている。現在在籍メンバーは21名。世界平和記念聖堂でのオルガンコンサートに5回出演。その他、広島県合唱フェスティバル、宝塚国際室内合唱コンクールなどに参加している。

　指揮者・猪原龍吉は、1964年慶応義塾大学法学部卒業。在学中皆川達夫氏の主宰する中世音楽合唱団に参加。1959年広島のエリザベト音楽短大 (現エリザベト音大) にて開催された宗教音楽学会で、皆川達夫氏のグレゴリオ聖歌に関する講演を聴いてヨーロッパの古い音楽に興味を持ち始め、以来ルネサンス音楽を中心にした演奏活動を続けている。1967年広島にて、有志とコール・アルス・アンティカを、1976年には古楽器の演奏グループである広島プロムジカ・アンティカを結成。同年、水嶋良雄氏の主宰する広島宗教音楽研究会に参加。関西の食品商社に勤務しながら、広島・関西で音楽活動を行なう。

(皆川達夫とルネサンスをうたう仲間たち　1995.11.4　プログラムより)