第13回国民文化祭・おおいた '98 in うすき

〜南蛮文化―出会いと交流そして未来へ〜

南蛮文化フェスティバル

レクチャー・コンサート 中世音楽の夕べ

1998年10月19日(月) 18:00〜20:30

大分県臼杵市中央公民館

入場無料

レクチャー:西洋音楽史家・皆川達夫

      宮崎大学教授・竹井成美

演奏者:中世音楽合唱団 (東京都:皆川達夫指揮)

    コール・アルス・アンティカ (広島県:猪原龍吉指揮…当日急病のため欠席)

    グループ『葦』&古賀穂南美 (熊本県:中川洋子代表)

    宮崎コール・フロイント (宮崎県:藤野弘義指揮)

    中世音楽研究会 (大分県:竹井成美指揮)


レクチャー・コンサート 中世音楽の夕べ

 来年は、フランシスコ・ザビエル来訪450年。キリスト教の伝来は、グレゴリオ聖歌をはじめとする西洋音楽の伝来でもありました。ここ豊後 (大分) は、大友義鎮 (よししげ:後の宗麟) のもとで日本人が初めて合唱をした最初の土地として「西洋音楽発祥の地」とされています。

 キリスト教を擁護した後、禅宗に帰依して臼杵に移り住んだ宗麟ではありましたが、その後も宣教師から「東洋のカトリック王」として信頼され、初のオルガン伝来、コレジオ、ノビシャドといった教育機関の設置、伊東マンショたち天正遣欧使節の派遣 (宗麟は未承知であったとされているが) などにかかわり、つねに初期の「南蛮文化」繁栄の中心的存在であり続けたのです。

 宗麟は、どのような西洋音楽を耳にしていたのでしょうか。

 今宵は、東西文化交流史研究の第一人者・皆川達夫氏とその仲間たちが、宗麟ゆかりのこの臼杵に集い、当時の音楽を検証・再現します。


第1部:大友宗麟と豊後における西洋音楽摂取〜伊東マンショたちの西洋音楽行脚

@ 豊後に流れたグレゴリオ聖歌:(大分) 中世音楽研究会

A 伊東マンショの見たヨーロッパと西洋音楽:宮崎コール・フロイント

B 宗麟のもとに届けられた「ふいご式」パイプオルガン (復元 : sponsored by Prof. Takei)

C 伊東マンショと生誕450年のビクトリアとの接点

< 休憩 >

第2部:伊東マンショの体験した舞踏と舞曲〜秀吉の前での御前演奏

@ 伊東マンショたちがヨーロッパで聴いた音楽: (広島) コール・アルス・アンティカ

A 伊東マンショたちが体験した舞踏と舞曲: (熊本) グループ『葦』& 古賀穂南美

B 秀吉の前での御前演奏: (広島) コール・アルス・アンティカ & (熊本) グループ『葦』

第3部:音楽は時空を超えて:合同合唱